【ランニング初心者必見】「普通の運動靴」と何が違う? 失敗しないランニングシューズの選び方・完全ガイド

「ランニングを始めよう!」と思った時、多くの初心者が最初にぶつかるのが「どんなシューズ(靴)を選べばいいの?」という疑問です。

「まずは家にあるスニーカーでいいかな?」 「ABCマートで売ってる安い運動靴じゃダメ?」

そんな風に考える方も多いかもしれません。

この記事では、そんな初心者の方のあらゆる疑問に答えます。なぜ専用のシューズが必要なのか、どこでどう選べばいいのか、この記事さえ読めばすべてわかるように徹底解説します。


1. なぜ「ランニングシューズ」が必要なの?

まず、ランニングシューズと「普段履きのスニーカー」や「他のスポーツ用シューズ」との違いからご説明します。

普段履きのスニーカーや運動靴との違い

一言でいえば、**「走るための衝撃吸収力とフィット感」**が全く違います。

  • 普段履きのスニーカー: 歩くことやファッション性を前提に作られています。ランニングのように片足に体重の数倍の負荷が連続してかかることは想定されていません。
  • ランニングシューズ: 長時間、前へ進み続けるために設計されています。着地時の強い衝撃を吸収する**「機能性の高いクッション」と、足を優しく包み込む「柔らかいフィット感」**を備えています。

結論から言えば、ランニングシューズでなくてもランニングはできます。しかし、専用のシューズを一度履けば、その快適性と足を守ってくれる安心感にきっと感動するはずです。

他のスポーツ用シューズ(テニス、バスケ等)との違い

シューズは、そのスポーツ特有の動きに合わせて作られています。

  • テニスやバスケットボールのシューズ: 前後左右への俊敏なストップ&ゴー、横方向の動きに対応できるように、靴底が平らで、足首周りや側面のサポートが強固に作られています。
  • ランニングシューズ: ひたすら**「前方に進むこと」を追求**して作られています。余計な重さをそぎ落とし、スムーズな体重移動を促す構造になっています。

2. 最初の1足はどこで買うべき?

初めてのランニングシューズは、スポーツ用品店で実際に「試し履き」をして買うことを強くおすすめします。

スポーツ用品店を推奨する理由

自分の足の正確なサイズ(長さだけでなく、幅や甲の高さ)を知ることが、失敗しないための第一歩だからです。

ただし、注意点もあります。

購入時のアドバイス 大型のスポーツ用品店では、店員さんによってランニングシューズの知識に差があることも事実です。

訪問する前に、インターネットなどで「初心者におすすめのシューズ」をいくつか調べてから行くとスムーズです。お店では「ランニング初心者であること」「週に何回、どれくらいの距離を走りたいか」を伝えた上で、候補のシューズを試着しましょう。

ネット通販はダメ?

自分の足のサイズや特徴(幅広、甲高など)が正確にわかっている場合や、同じメーカーのシューズを再度買うのであれば、選択肢が多く価格も比較しやすいネット通販は非常に便利です。 最初の1足は店舗で、2足目以降はネットで、というのが賢い買い方かもしれません。

3. 失敗しない「試し履き」の3大チェックポイント

お店で試着する際に、必ずチェックしてほしいポイントを3つご紹介します。

(1) つま先の余裕

履いて立った状態で、**つま先に指1本分(約1〜1.5cm)**の余裕があるかを確認してください。走ると足が靴の中で少し前に動くため、ピッタリすぎると指を痛める原因になります。

(2) 横幅(ワイズ)

横幅がきつく感じないか、逆に中で足が左右に滑らないかを確認しましょう。多くのメーカーが標準幅のほか、「ワイド(幅広)」「スリム(幅狭)」モデルを用意しています。

(3) 靴下

サイズ感は靴下の厚さでも変わります。必ず、**実際にランニングで使う予定の靴下(またはそれに近い厚さの靴下)**を持参して試着しましょう。

豆知識:シューズは午後に買うのがベスト 人の足は、午後から夕方にかけてむくみで少し大きくなります。ランニング時も同様に足はむくむため、活動後の足のサイズに合わせて試着するのが理想的です。

4. 初心者が知るべきシューズの「種類」と「用語」

スポーツ店の棚には、驚くほど多くのシューズが並んでいます。ここで、初心者の方が知っておくべき基本的な分類と用語を解説します。

① レース用 vs 練習用(ジョギング用)

ランニングシューズは、大きく分けて2種類あります。

  • レース用(上級者向け): 軽くて反発が強く、スピードを出すためのシューズ。近年話題の「高反発プレート」が搭載されているものも多いですが、クッション性は最低限で、足への負担も大きくなります。
  • 練習用・初心者用(ジョギング用): クッション性に優れ、安定性があり、足に優しいシューズ。重さはレース用よりありますが、初心者のランニングを安全にサポートしてくれます。

初心者の方は、迷わず後者の「練習用(ジョギング用)」を選びましょう。

② 覚えておきたい基本用語

  • クッション性: 着地時の地面からの衝撃をどれだけ吸収してくれるか、という性能です。初心者のうちは、このクッション性が高いモデルを選ぶと安心です。
  • 安定性(サポート性): 走っている時に足が左右へグラつくのを防いだり、内側や外側に倒れ込みすぎるのを補正したりする機能です。
  • プロネーション: 着地時に足首が内側に倒れ込む動きのことです。この倒れ込みが大きすぎることを「オーバープロネーション」と呼びます。足首や膝に不安がある人は、この**オーバープロネーションを抑える安定機能(サポート機能)**が搭載されたシューズがおすすめです。

近年のシューズは技術が進歩し、「クッション性」と「安定性」の両方を高いレベルで兼ね備えたモデルが主流になっています。

5. 結局、どれを選べばいい? 3つのタイプ別・考え方

では、具体的にどう絞り込めばよいでしょうか。ご自身の「目的」に合わせて、以下の3つのタイプから考えてみることをおすすめします。

タイプ1:【安全性・サポート重視】とにかく怪我無く安全に走りたい

  • 特徴: クッション性が最も高く、安定性(プロネーションサポートなど)も充実しているモデル。
  • おすすめな人: 体重が重めの方、過去に足首や膝を痛めたことがある方、まずはゆっくり長く走ることから始めたい方。

タイプ2:【バランス重視】快適さも走りごたえも欲しい

  • 特徴: 高いクッション性と安定性を持ちつつ、程よい反発性(弾む感覚)も備えた、各メーカーの「定番」モデル。
  • おすすめな人: 誰にでもおすすめできる万能タイプ。迷ったらこのタイプから選べば間違いありません。

タイプ3:【反発・推進力重視】楽しく、弾むように走りたい

  • 特徴: クッション性を確保しつつ、タイプ1・2より軽量で、ポンポンと弾むような反発力・推進力を楽しめるモデル。
  • おすすめな人: 怪我の不安は少ない方、ランニングの「スピード感」や「楽しさ」をより感じたい方。

6. デザインや価格で選んでもいいの?

「機能はわかったけど、やっぱり好きなデザインがいい」 「セールの価格で選びたい」 これも本音だと思います。

結論から言えば、「クッション性」と「安定性」という初心者向けの基本性能がしっかり確保されているモデルであれば、最後はデザインやセール価格で選んでも構いません。

何よりも、自分が気に入ったデザインのシューズのほうが、ランニングを続けるモチベーションにつながります。

ランニングを続けていると、「もう少し軽いほうがいいな」「次は反発が強いのが欲しい」といった細かいこだわりが必ず出てきます。最初の1足は、まずは安全に走り出せること、そして「走りたい!」と思えるお気に入りのデザインであることも大切にしてください。

まとめ

失敗しないランニングシューズ選びは、スポーツ店で「初心者向けの練習用シューズ」を試し履きすることから始まります。

  1. つま先に指1本分の余裕
  2. きつくない横幅
  3. ランニング用の靴下で試着

この3点を守り、ご自身の目的に合ったタイプのシューズを選んでみてください。 あなたにぴったりの1足を見つけて、快適なランニングライフをスタートしましょう!

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