一般的入試から箱根駅伝常連校に入学し、駅伝部に所属していた私が、将来箱根駅伝を走りたい!と目標を持つ君に箱根駅伝を走るためのロードマップを解説します。
スカウトでの入学
ほとんどの箱根ランナーはスカウトから声を掛けられ、特待生で入学します。大学の監督やコーチが高校駅伝やインターハイに足を運び、まずは高校の監督に接触します。監督によってはスカウトの話をすべて選手に伝える人もいれば、選手の状況に応じてすべて伝えない人もいます。スカウトは記録が良い選手、順位が良い選手に声をかけるとは限らず、実力がなくてもフォームやレース展開の組み立て方に惚れてスカウトする場合もあります。高校1年生の頃から高校生の争奪戦が始まり、3年生になる頃には決まっていることが多いです。声をかけられて興味があれば大学の合宿や練習に参加して雰囲気や練習の方針等を体感しに行きます。強豪の高校の監督は大学とコネクションがある場合が多く、あまり試合に出られない有力な選手も入学できる場合があります。
一般的入試から箱根駅伝を走るには
では私のような一般入試で入学した場合はどのように箱根駅伝を目指したらよいのでしょうか。
一番重要なのは大学選びです。強豪校の駅伝部は入部の条件を設けている大学や、そもそもどんなに力があっても特待生以外は入部不可の大学もあります。学部の選択も重要です。自分が学びたい学部ではキャンパスとグラウンドが遠く練習に参加できない場合や、練習日程を合わせるために駅伝部員の学部を指定している大学もあります。この情報はなかなか手に入りにくいので情報収集が難しいです。特にシード権の常連校は入部条件が厳しいことが多いです。
<入部条件が低い大学の例>
・5000mが15分以内
・一学年15人までなら入部可
・寮に空室があれば入部可
・同好会で結果を残せば入部可
・希望者は全員入部できるが、14分台が出ない選手は2年生になるときに退部かマネージャーに転向
などのパターンがあります。私の同期の場合は寮の空きがなく入部を断られていましたが、監督に熱意を何度も話して入部を許可をしてもらっていました。入部をしたいのであれば、大学に合格した後、可能であれば入部前の早い段階でコンタクトをとることをお勧めします。
マネージャーになるには
マネージャーになる条件はありませんが、人数には制限がある場合がほとんどです。大学駅伝のマネージャーは高校のスポーツのマネージャーよりもはるかに過酷です。大学の授業を受けながら、寮の食事の手伝い、大会の申し込み、大会の運営、練習の記録、車での送迎、トレーナーとして選手のケアなど、多岐にわたります。私が所属していた大学では5人程度マネージャーがいましたが、時には徹夜で書類の作業をしていることもありました。バイトをする余裕もないため、色々な意味で覚悟が必要です。
まとめ
箱根駅伝を走っているランナーは特待生がほとんどとはいえ、中には一般入試で入学した選手もいます。そもそも予選会も突破することも簡単ではないため、確実に箱根駅伝を走る方法はありません。一番大切なことは熱意と努力です。しっかりと情報収集をして夢を叶えましょう!