2026年1月、ニューバランスのフラッグシップモデル「1080」が、第15世代(v15)へとアップデートされました。今回の目玉は、長年親しまれたFresh Foam Xからの脱却、そして新素材**「Infinion(インフィニオン)」**の搭載です。
「単なるマイナーチェンジか、それとも革命か?」――その答えを、実際に履いた感覚(ライド感)を中心にお届けします。
1. 履いた瞬間にわかる「圧倒的な軽さ」
まず驚くのは、その重量です。メンズ27.5cmで約261g。前作v14から約30g以上も軽量化されています。
手に持った感覚もそうですが、足を通すと「プレミアム・クッションシューズ=重い」というこれまでの常識が覆されます。この軽さこそが、超臨界発泡プロセスを用いた新素材Infinionの最大の恩恵です。
2. インプレッション:ライド感はどう変わった?
1080v15の走行感は、一言で表すと**「沈み込む柔らかさから、弾む柔らかさへ」**です。
- ジョギング(低速域):着地した瞬間にマシュマロのように沈み込んだv14に対し、v15は着地の衝撃を吸収した直後、上向きのエネルギーとして押し返してくれる感覚があります。
- ペースアップ(中速域):キロ5分を切るようなペースでも、シューズが重荷になりません。むしろ、素材の反発(バウンス感)によって、自然と足が前に出る「楽しさ」を感じられます。
- 接地感:ソール形状がややフラットになったことで、これまでの「転がる(ロッカー)」感覚よりも、「地面を捉えて弾む」ダイレクトな感触が強まっています。

3. 1080v15のスペック比較
前作、およびライバル機との違いを一覧表にまとめました。
| 項目 | NB 1080v15 (2026) | NB 1080v14 | ASICS Novablast 4 |
| ミッドソール | Infinion (超臨界TPEE/EVA) | Fresh Foam X | FF BLAST PLUS ECO |
| 重量 (27.0cm) | 約261g | 約295g | 約260g |
| ライド感 | 高反発・軽快 | 極上の柔らかさ | トランポリン的 |
| 価格 (税込) | 22,000円 | 19,800円 | 15,400円 |
4. 購入前に知っておくべき「2つのデメリット」
非常に完成度の高いv15ですが、注意すべき点もあります。
① フィット感が「タイトで長め」に変化
今回のアップデートで、ラスト(木型)が変更されました。全体的に**細身でつま先が先細り(テーパード)**になっています。
- 注意点: 従来の1080の「ゆったり感」を期待して同じサイズを買うと、横幅がきつく感じる可能性があります。また、縦の長さが少し長めに設計されているため、サイズ選びがシビアです。
② 安定性の低下
軽量化と反発性を追求した結果、前作にあった「足を包み込むような安定感」は少し抑えられています。
- 注意点: 疲れてくると足首が内側に倒れやすいランナー(オーバープロネーター)にとっては、少し「グラつき」を感じる場面があるかもしれません。
5. 結論:1080v15は「買い」か?
結論から言えば、「軽さと楽しさを求めるすべてのランナー」にとって、今季最高の選択肢の一つです。
こんな人におすすめ:
- LSD(長距離ゆっくり走行)でも、後半に足が重くならない靴が欲しい。
- フルマラソン完走〜サブ4を目指すための、信頼できる相棒を探している。
- 最新の「超臨界発泡フォーム」の弾む感覚を体感したい。
逆に、**「極度の幅広足の方」や「着地時の絶対的な安定感を求める方」**は、必ず店舗でワイドモデル(2E/4E)を試着するか、安定モデルの「Vongo」シリーズを検討することをお勧めします。



