プーマ ディヴィエイト ピュア ニトロ レビュー|100% PEBAフォーム搭載の超軽量ノンプレートシューズは「コスパ最高の万能トレーナー」だった
「スーパーフォームの弾み感を毎日の練習で使いたい。でも、カーボンプレートの硬さや高い値段はちょっと……」——そんなわがままを叶えてくれるシューズを、ずっと探していました。
2026年6月4日、プーマからついに「ディヴィエイト ピュア ニトロ(Deviate Pure NITRO™)」が登場。DEVIATE NITROシリーズ初のノンプレートモデルで、ミッドソール全体を100% PEBAのNITROFOAM™で構成しながら、重量はわずか約220g(メンズ27.0cm)。税込19,800円というプライスを見た瞬間、迷わず購入を決断しました。
この記事では、発売直後から実際に走り込んだ私が、ファーストインプレッションから適正ペース、ライバルシューズとの比較まで余すことなく解説します。
1. ディヴィエイト ピュア ニトロの基本スペックと特徴
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ブランド | PUMA(プーマ) |
| モデル名 | Deviate Pure NITRO™ |
| 重量 | 約220g(メンズ 27.0cm) / 約180g(ウィメンズ) |
| スタックハイト | かかと部 38mm / 前足部 30mm |
| ドロップ | 8mm |
| ミッドソール | NITROFOAM™(100% PEBA) |
| プレート | なし(ノンプレート) |
| アウトソール | PUMAGRIP |
| アッパー | エンジニアードメッシュ |
| 定価(税込) | 19,800円 |
| 発売日 | 2026年6月4日 |
ディヴィエイト ピュア ニトロ最大の特徴は、プーマの看板素材「NITROFOAM™」を全域100% PEBAで構成しながら、あえてカーボンプレートを省いた点にあります。
PEBA(ポリエーテルブロックアミド)は、アディダスの「LIGHTSTRIKE PRO」やナイキの「ZoomX」と同系統の超高反発素材。窒素を注入した気泡構造で、軽さ・反発性・耐久性を高次元で両立します。これをかかと38mm・前足部30mmという厚めのスタックに積みながら約220gを実現したのは驚異的です。
プーマのデイリートレーナーラインナップは現在3モデル体制です。「ディヴィエイト ニトロ 4」がカーボンプレート搭載の安定寄りモデル、「ディヴィエイト ニトロ エリート 4」がレース志向のトップモデル、そして今回の「ピュア ニトロ」がプレートなしで自然なライドを重視したポジション。3モデルのなかで最も幅広いランナーに向けられた1足です。
2. 実際に履いて走ってみたリアルな感想
足を入れた瞬間のファーストインプレッション
箱を開けた瞬間、まず驚いたのは見た目の「軽そうな」印象と、実際に手に取ったときの軽さが完全に一致していることです。約220gという数字はカタログ上のスペックですが、シューズを持ち上げた瞬間から「これは練習が楽しくなる」という直感が走りました。
足を入れてみると、クッション入りのタンが甲にふんわりと当たり、プラッシュ素材のカラーが踵をやさしくホールド。エンジニアードメッシュの通気性も高く、足首まわりに余分な締め付け感がありません。
サイズ感はほぼジャストサイズ。普段28.0cmを履いている私はそのまま28.0cmで問題なく、つま先に約1cm弱の余裕ができるフィットでした。幅は標準的なDワイズ相当で、足幅が広め(EE以上)の方は試し履きを推奨します。
実際の走行感(クッションと反発)
走り出した瞬間から**「柔らかいのにしっかり跳ね返ってくる」**という、PEBA素材特有の感触があります。
かかとで着地するとふんわりと沈み込み、そこからワンテンポ置いて地面のエネルギーが戻ってくるイメージ。この「ため→反発」のリズムが気持ちよく、自然とペースが上がる感覚があります。38mmというたっぷりのスタックにもかかわらず、接地から蹴り出しまでの重心移動がスムーズで、ロッカー的な推進感が生まれます。
プレートがない分、足底全体がしなやかに曲がり、ヒールストライク〜ミッドフットのランナーに特に気持ちよく合うライドです。一方、フォアフット走法で力強く蹴り込む場面ではもう少し剛性が欲しいと感じることもありました。
アウトソールの「PUMAGRIP」は、雨上がりの路面や朝露で濡れたアスファルトでも確実なグリップを発揮。悪天候での練習でも安心感があります。
おすすめの適正ペースと用途
| 用途 | 適性 |
|---|---|
| 普段のジョグ(6:00〜7:00/km) | ◎ 疲れにくく毎日使える快適さ |
| ペース走(4:30〜5:30/km) | ◎ 最も輝くゾーン |
| 閾値走・インターバル(4:00〜4:30/km) | ○ 十分対応できる |
| ハーフマラソン レース | ○ 軽量でサブ2〜2:30圏のランナーに最適 |
| フルマラソン レース | △ 可能だが後半の強いプッシュには向かない |
1km 4:30〜5:30のペース走が「最も輝くゾーン」と実感しました。フォームが安定する中速域でPEBAの弾み感が最大限に引き出され、疲労の蓄積が少ない。週3〜4回使い倒せる、頼れるオールラウンドなデイリートレーナーです。
3. ここが最高!ディヴィエイト ピュア ニトロの良かった点
- 圧倒的な軽さとコスパの両立 デイリートレーナーで約220gを実現しながら税込19,800円というプライスは、カテゴリ内でもトップクラスのコスパです。同等の100% PEBAフォームを搭載した競合モデルと比べても一歩踏み込んだ価格設定で、「スーパーフォームの弾み感を日常練習で味わいたい」という需要にど真ん中で応えています。
- 100% PEBAフォームが生む「弾んで・疲れない」感覚 PEBA素材は一般的なEVAよりも軽量かつ反発性が高く、長い距離を走っても脚へのダメージが少ない素材です。1時間走った後でも脚が重くなりにくく、翌日の練習に響きにくい感覚は、週のトータル距離が多いランナーほど実感できます。
- プレートなしの自然なフレックス感 カーボンプレート搭載シューズ特有の「板の上に乗って走らされている感」が苦手なランナーは少なくありません。ピュア ニトロはシューズが足に寄り添い、自分本来のフォームで走りながらも、PEBAのエネルギーをしっかり引き出してくれます。普段の練習でフォーム意識を高めたい方にも好相性です。
4. 購入前に知っておきたい注意点・微妙だった点
- 安定性は高くない ソフトなPEBAフォームは左右のブレを抑えるサポート力が限られます。扁平足ぎみのランナーや内側への崩れ(オーバープロネーション)が気になる方は、サポート系シューズとの使い分けを検討してください。
- 超スローペースのリカバリーランには合わない 6:30/km以上のリカバリーペースでは、反発のリターンをうまく使えず「ただふわふわしているだけ」という感覚になります。回復走専用として使うには少々もったいない特性です。
- フォアフット走法への対応はやや限界がある プレートがないため、フォアフット走法で力強く蹴り込む場面では剛性が物足りなく感じる瞬間がありました。タイムトライアルやショートレースで全力を出したいなら、プレート搭載の「ディヴィエイト ニトロ エリート 4」が上位互換となります。
- 発売直後はカラー展開が限られる 2026年6月時点では選べるカラーバリエーションが少なく、好みが出づらいかもしれません。シーズンが進むとともに充実してくることを期待しています。
5. ライバルシューズとの徹底比較
他社の競合モデルとの比較
| モデル | ブランド | 重量(目安) | ドロップ | プレート | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| Deviate Pure NITRO | PUMA | 約220g | 8mm | なし | 19,800円 |
| Adizero Evo SL | adidas | 約210g | 6mm | 部分プレート | 約22,000円 |
| Endorphin Speed 4 | Saucony | 約195g | 8mm | ナイロンプレート | 約21,000円 |
| Novablast 5 | ASICS | 約240g | 8mm | なし | 約20,000円 |
vs アディゼロ Evo SL(アディダス) 2025〜2026年のデイリートレーナー市場をリードする人気モデル。Evo SLは部分プレートを内蔵し、下層がやや硬くてクリスプな反発が特徴です。ピュア ニトロは上下すべてが100% PEBAの柔らかな一体感が魅力。「爆発的なレスポンスとスピード感」を求めるならEvo SL、「柔らかくて自然な弾み感を長く楽しみたい」ならピュア ニトロという選び分けになります。ヒールストライカーにはピュア ニトロ、フォアフット寄りのランナーにはEvo SLとの相性が高い傾向です。
vs エンドルフィン スピード 4(サッカニー) ノンカーボン速練系の定番モデル。ナイロンプレートとPEBAフォームの組み合わせで、ミッドフット着地との相性が抜群。ピュア ニトロよりかかとのクッションが薄い分、ヒールストライカーには着地の衝撃を感じやすい面があります。ミッドフット〜フォアフット走法のランナーにはスピード 4、ヒールストライク系のランナーにはピュア ニトロが快適です。
同メーカーの近いモデルとの比較
| モデル | プレート | 重量(目安) | ポジション |
|---|---|---|---|
| Deviate Pure NITRO | なし | 約220g | デイリー〜ペース走・ハーフ、万能型 |
| Deviate NITRO 4 | カーボンプレート | 約250g | デイリートレーナー(安定・サポート重視) |
| Deviate NITRO Elite 4 | カーボンプレート | 約215g | スピード練習・フルマラソンレース向け |
vs ディヴィエイト ニトロ 4(同ブランド) ニトロ 4はプレート搭載でより安定感が高く、サポート寄りのデイリートレーナー。ピュア ニトロはそこから約30g軽量化し、よりしなやかで自由な走り心地を実現しました。「毎日ラクに速く走りたい・弾みを楽しみたい」ならピュア ニトロ、「長距離でもサポートと安定感を優先したい」ならニトロ 4という選び方がわかりやすいです。
6. まとめ:ディヴィエイト ピュア ニトロはこんなランナーにおすすめ!
こんなランナーにベストマッチします:
- 週3〜5回走り、デイリートレーナーの軽さとバウンス感にとことんこだわりたいランナー
- カーボンプレートの硬さや剛性が苦手で、自然なフレックスを好む方
- サブ3〜サブ4圏で、ペース走・ハーフ練習に使えるシューズを探している方
- PEBAフォームのトレーナーを試したいが、スーパーシューズへはまだ踏み切れない方
- 高品質なデイリートレーナーをコスパよく手に入れたいランナー
「カーボンプレートなし」という一見地味な特徴が、実は多くのランナーにとって大きなメリットになる——それがディヴィエイト ピュア ニトロの本質です。19,800円でこれほどの軽さ・反発感・万能性が揃うシューズは、2026年のデイリートレーナー市場でも指折りの存在だと断言できます。
「1足で練習のすべてをこなしたい」方は、迷わず試してみてください。きっと手放せなくなるはずです。
7. よくある質問(Q&A)
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロのサイズ感はどうですか?
A. ディヴィエイト ピュア ニトロはほぼジャストサイズで、普段通りのサイズを選べば問題ありません。つま先に約1cm弱の余裕が生まれ、長距離を走っても窮屈感が出にくい設計です。幅は標準的なDワイズ相当のため、幅広(EE以上)の方は試し履きを推奨します。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロはフルマラソンで使えますか?
A. フルマラソンの練習用としては十分な性能ですが、レースでの使用はサブ3.5〜4圏が現実的です。後半のペースアップや強いプッシュには反発のパワー不足を感じることがあり、フルレース本番にはプレート搭載のエリート系シューズが有利です。ただし、42kmのロング走など練習では十分活躍します。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロとディヴィエイト ニトロ 4の違いは何ですか?
A. 最大の違いはカーボンプレートの有無と重量です。ピュア ニトロはプレートなしで約220gと軽く、しなやかで自然なフレックス感が特徴。ニトロ 4はプレート搭載で約250gとやや重いですが安定感が高く、長い距離でもサポートが続きます。弾みと軽さを優先するならピュア ニトロ、安定性重視ならニトロ 4を選んでください。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロとアディゼロ Evo SLはどちらを選ぶべきですか?
A. 柔らかく自然な弾み感を求めるならディヴィエイト ピュア ニトロ、クリスプで爆発的な反発とスピード感を求めるならEvo SLが向いています。ヒールストライカーにはピュア ニトロ、ミッドフット〜フォアフット走法のランナーにはEvo SLとの相性が高い傾向があります。価格面ではピュア ニトロが約2,000円安くコスパに優れます。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロは初心者にも向いていますか?
A. 走力がついてきた初心者の「2足目」として非常におすすめです。ただし、安定性は高くないため走り始めの方や足首が不安定な方は注意が必要です。そういった方は安定性の高いデイリートレーナーを「1足目」として並行使用しながら、慣れてきたらピュア ニトロでペース走に挑戦する使い方が理想的です。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロは幅広・甲高の足でも履けますか?
A. 幅は標準的なDワイズ相当のため、幅広(EE以上)の方には若干窮屈に感じることがあります。甲高の方はシューレースを緩めに調整することで対応できますが、サイズをハーフアップして試し履きすることを強くおすすめします。ワイドモデルの展開は現時点では確認できていません。
Q. ディヴィエイト ピュア ニトロの耐久性はどのくらいですか?
A. PUMAGRIPアウトソールの耐摩耗性は優秀で、週50km程度のランニングで500〜700km前後の使用が目安となります。PEBAフォームは一般的なEVAよりもへたりが早い傾向があるため、2足をローテーションして使うことでフォームの回復時間を確保でき、寿命を延ばすことができます。


